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■頸肩腕症候群の診断・他との鑑別 |
特徴的経過や症状、診察所見で診断します。頚椎ヘルニア他、多数の疾患との鑑別も必要です。 |
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● 診断・頸肩腕症候群の重症度 |
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症状
仕事、環境など、発症に至った経過。
生活上の困難の度合い。
叩打痛(タッピングペイン)、圧痛。点、領域の存在、強さ、広がり。
こりの広がり。
筋力(握力、背筋力など)
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鑑別(以下の疾患と区別する必要があります)
ただし、それらが頸肩腕症候群に含まれること、 合併(当時に起きてること)もあります。
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● 内科疾患 |
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これらをまず血液検査などで診断します。受診に際しては、過去から最近の健康診断のデータがあると参考になります。 |
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貧血、慢性感染症、肝・腎・甲状腺機能異常などで、全身疲労、倦怠を感じます。
手足のしびれ・痛みは、糖尿病、肝機能障害、老化、末梢神経炎などから、起きることがあります。
関連痛:心臓、胆嚢(胆石など)疾患で、肩・背中・腕など、からだの他の部位に痛みとして感ずることがあります。
痛風(高尿酸血症)で、指、他の関節が腫れ激痛が起きる。
腫瘍、リンパ腺腫、甲状腺腫。
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慢性関節リウマチ(RA)
30代以降の女性に多い、自己免疫性、全身性炎症疾患。朝、手がこわばる、指などの関節の痛みがある。
血液検査でリウマチ因子を調べます。(ただし、リウマチでなくとも、陽性になる、また検査で陰性でも他の基準から明らかにリウマチであるケースが10%以上あるとされています。)
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● 神経疾患 |
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本文しびれ、痛み、感覚異常などは脳・脊髄疾患の症状でもあります。
脳・脊髄の画像(CT,MRI)診断と神経学的検査。 |
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●頚椎ヘルニア |
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頸椎症(頸椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、脊柱管狭窄症)
頸肩腕症候群と症状が、極めて良く似ています。
頸椎の画像診断(レントゲン、MRI)と腱反射などの神経学検査、発症経過などが有用な情報です。 |
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●局所的疾患との関連 |
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頸肩腕症候群は、以下のような局所的部分的な整形外科疾患に診断されることがあります。
それらに該当しない、そのほかの、「曖昧な、良くわからない」ものを頸肩腕症候群とする、考え方が、残念ながら根強くあります。
その疾患だけに限定してる場合は、正しい診断ですが、より包括的にとらえた方が全体を説明できる、治療方針が適切になる、場合も多くあります。 |
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治療方針
局所的症状が顕著である場合は、その治療、苦痛解消を、当面中心にすすめ(専門医療機関に紹介なども)、あわせて長期的には、休養、安静などを軸に頸肩腕症候群の治療をします。
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★ヘバーデン結節(指曲がり症)
中年。手指の変形性関節症(OA:osteoarthritis)、初期は痛み、腫れ。固い結節を伴い、曲がりが残る。
★ボウラーズサム
母指掌側にしびれ ボウリング
★ぱね指(弾発指)
中年以降の女子。力を要する作業や繰り返し。
指を曲げる腱と、その腱鞘が、すり合わせで炎症を起こし、ふくらみ通りが悪くなり、曲げる戻すがひっかかるようになる。安静。
★手のリウマチ (慢性関節リウマチ、RA)
朝のこわばり
変形 (スワンネック ボタン穴)
赤沈 RA CPP 亢進
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★ガングリオン
腱鞘,関節包からできる、ふくらみ。悪性ではなく、ゼリー様物質がつまってるが、固く感じることもある。痛みはないが、できた場所によっては、痛み、運動のじゃまになる。
★糖尿病 神経障害
★石灰沈着性腱周囲炎
中年。指の関節。激痛。非化膿性、原因不明。 X線で診断。
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● 手から指 |
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★尺骨管症候群(Guyonギヨン管症候群)
手の4、5指 知覚障害、疼痛
Froment sign
紙を1、2指ではさむ、引く
母指が屈曲する
∵ 母指内転筋が動作しない
★デュピュイトレン拘縮
中年以降 男
4、5、3指の手掌側に索状の線維性増殖
★狭窄性腱鞘炎(de Quervain ドケルバン病)
橈骨茎状突起(手首の親指側)の痛み。
手作業をする女性
★プライサー(Preiser) 病
外傷性、(手首の)舟状骨壊死。
手首の痛み |
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★キーンベック病(Kienbock 、月状骨軟化症)
手首の痛み 手を使う力仕事の男性に多い
★レイノー病 二次性レイノー症候群
指のしびれ、痛み、 若い女
振動工具による二次性が多い
爪圧迫テスト
サーモグラフィー 容積脈波
★手根管症候群
手首の、腱、神経、血管の通る管が、手の使いすぎで、内部でこすれ過ぎがおき、腱、腱鞘が炎症でふくれ、神経がしめつけられ傷つく。
指のしびれ、痛み、拇指に力が入らない、萎縮する。女性、中年。 |
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● 前腕から手 |
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★結核性腱鞘炎 前腕屈筋
★後骨間神経麻痺 回外筋症候群 |
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★肘部管症候群(ちゅうぶかん、遅発性尺骨神経麻痺)
肘関節の裏のくぼみ(たまに角にぶつけてびりっとくる場所)で、神経がしめつけられて傷つく。
小指、薬指のしびれ。箸の使用やボタンかけの困難を訴えることも。 |
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● 肘から前腕 |
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★上腕骨外上顆炎 (テニス肘)
★上腕骨内上顆炎 (野球ゴルフ肘)
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★離断性骨軟骨炎
肘の痛み
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● 肩から上肢 |
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★肩関節周囲炎(五十肩、四十肩)
突然、肩の激痛、手があがらなくなる。
★動揺性肩関節 肩だるさ、痛み
若い女性
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★反射交感神経ジストロフィー (RSD)
骨折、外傷などの後,灼熱痛,腫脹などの症状が通常より程度が強く,しかも長期にわたって続く。カウザルギーもこれに含まれると考えられてる。
基本症状
疼痛,腫脹,拘縮(関節、痛みで動かさないため),色調不良(赤み⇒、蒼白、まだら)
二次的症状
骨萎縮,皮膚温の変化,発汗の異常(多汗⇒乾燥),皮膚萎縮
★胸郭出口症候群(TOS)
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● 頸から上肢 |
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(頚部脊椎症= 頚椎症)
★頸椎椎間板ヘルニア
ひどくなると 排尿障害
脊髄症状 腱反射亢進(アキレス腱、膝蓋腱)
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★頸椎後縦靱帯骨化症
中年以降 男
椎体の後部(脊髄の前)を縦につなぐ靱帯が骨化増大し、脊髄を圧迫し、四肢マヒなどの症状。ただし、靱帯骨化はかなり多い(2〜30%)が、圧迫症状をだすものは少ないらしい。
★黄色靱帯骨化症
椎弓を連結する靱帯
脊髄と神経根を圧迫 |
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● 他・関連疾患 |
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痙性斜頚
成人。やや女性に多い。
くびの不随意運動。触れるなどわずかな刺激で、肩や腕までも含んだ大きな動きが出てしまう。特定方向に曲がったまま固まったように動かしにくいという型も有ります。
特定の不自然な姿勢での緊張作業、精神的ストレスなどがきっかけになることが多い。通常は他人に見られている時の方が強くなることが多い。
原因作業環境の例には、偏ったディスプレイ配置、同じ向きでのレジ打ち、楽器演奏などがあります。
「斜頚」は、この「痙性」の他に、出産時外傷による「先天性筋性斜頚」が多い。
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書痙
書字、細かい作業が、ふるえや筋肉緊張で困難になる。
頚髄不全損傷
交通事故(むちうち)、転倒、スポーツ事故などによる頸椎捻挫。
発症経過と画像、神経学検査。
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