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■くび肩の雑学 |
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● 首、頸、くび |
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首と頸はどう違うのでしょうか。
まず、「頚」は「頸」の簡略体です。その頸は、頭部と胴体(体幹)をつなぐ細い部分だけを表します。
他方、首は、頚部だけでなく頭、顔を含むことがあります。例「さらし首」は断頭したものをディスプレイすることです。首は細いつなぎ部分一般を表すことが多く、手首、足首、びんの首(ボトルネック)などが例です。
というわけで医学的には、紛らわしくないように「頸」をつかいます(頸髄、頸椎など)。
なお、このサイト名はどちらの漢字にもとれるように「くび肩.ネット」としました。
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● 首の関節可動域 |
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頭蓋骨のおよその ROM(可動域、range of movement) は
前屈(40°),前に倒す
後屈(80°),後ろにそらす
左右側屈(各 45°)横に倒す
左右回旋(各 80°)首をまわす
頸肩腕症候群では
このうち、特に、側屈、回旋が小さくなります。肩甲挙筋などに、痛み、こりが酷くなるためです。
頸椎症(椎間板ヘルニア)では
後屈ができなくなるのが特徴です。首をそらすと、脱出した椎間板がさらに神経を圧迫する、脊椎を支える周辺の筋肉が過度に緊張してるために痛む、ためです。
頸肩腕症候群でも、うなじ、側頸部、後頭部、頸の前に、強いこり、痛みがあるので、後屈制限はおきえます。 |
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痙性斜頚は、特定の首の姿勢、角度で長期に作業した結果で起きることがあり、他にも頸肩腕症候群の典型症状を含むことがあります。この疾患では、上記のどれかの動きに著しい制限がある他、意識に逆らって首が動いてしまう、触るなどのわずかな刺激で首の小けいれんが起きるなどがあります。 ⇒さらに詳しく
寝違え(頸椎捻挫、急性頸部痛)
痛くて、どの方向にも首を動かせなくなるのが、最大の特徴です。初めての時は、その激痛に驚きますが、普通は3〜数日で、けろっと治ります。
多くは、多数ある頸の筋肉(膜)、腱のどれかに微少な亀裂ができたため、周辺の筋肉が一斉に過敏に緊張し、痛みを発する、痛みはさらに周囲を緊張させる、血行も悪くなる、…という悪循環になるというものです。つまり腰に起きる「ぎっくり腰」の頸バージョンということです。
「捻挫」は「関節支持組織(靱帯、関節包など)の損傷」という定義があります。だから、「急性頸部痛」の方が適切な表現かもしれません。
「首が回らなくなっちゃったよ…」と冗談の材料にしてるうちはいいのですが、過去の寝違えとはどうも違う、首以外にも肩や手が痛んだり、しびれたりする、などの場合は、要注意です。
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● しびれ |
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日本語の「しびれ」は、欧米の言語より幅広いだけでなく、ひとによってかなり違った意味を持たせてることがあります。だから、正確を求められるカルテ記載などでは、「しびれ」はだめ、とされているらしい。
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★dysethesia 異常感覚。触ってないのに、ちりちり、ぴりぴり、じんじんなどの感覚がある。
★paresthesia 与えた刺激とはことなる感覚を感じる。触った感じが違う。何かぶ厚いものの上から触ってる感じ、など。
★numbness にぶい 感じない
★麻痺、動かないこと、
もしびれてるということがあり
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● リウマチ |
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関節リウマチと、今日ではほぼ同義になってるが、かつては広い概念だった。 |
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リウマチ: 原因不明、全身性の筋肉、関節の痛みを総称した。
「紀元前ギリシアの体液病理学humoral pathologyに基づく概念,すなわち,粘液が脳から関節をはじめとする体の方々に流れる病気というギリシア語rheumatismosからきている.(南山堂医学大辞典)」
「もともと筋肉や関節に痛みと炎症が多発し、それが身体の各部に移っていく、流れていく(ギリシア語
rheuma)ように感じられるところから名づけられた、移動性・多発性の運動器疼痛疾患の総称。現在ではリウマチ熱、慢性関節リウマチおよびリウマチ性多発性筋肉痛に限ってリウマチの名称を用い、殊に前二者を指すことが多い。リューマチ。リョーマチ。ロイマチス(広辞苑4版)」
現代では、痛風(高尿酸が原因)、変形性関節症(変性疾患)などは、別のものだとわかってきたので、リウマチに含めることはない。
リウマチ=「関節リウマチ」(慢性関節リウマチ、リウマチ様関節炎などとも言われた)、今日では同義に近くなってきた。
関節リウマチは、自己免疫疾患(臓器非特異的)のひとつで、それには他に、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、強皮症などがある。 |
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リウマチ科 患者数が多いことから、リウマチ科が増えている。副腎皮質ホルモンを抗炎症のために使うことがあり、そのノウハウの蓄積もある。
「全身の筋肉、腱、関節の痛み」を主症状とする、「線維筋痛症」は、症状の類似性から、リウマチ科を受診することが多い。かくしてアメリカでは、リウマチ学会が、線維筋痛症の診断規準を定めるまでに至った。
しかし、「全身の痛み」=「線維筋痛症」=自己免疫疾患、治らないでクスリを続ける、ということではない。
リウマチの本来の意味やグループ分けからすると、さほど外れてるわけでもない。
医療機関(欧米の)に、最適とは言えなくとも、大きな受入れ口があったことで、膨大な症例と治療経験、研究が蓄積され、そのおかげで有益なノウハウを活用することができる。
線維筋痛症の治療に、抗ウツ剤、抗テンカン薬が著効することがあること、抗炎症鎮痛薬や副腎皮質ホルモンは、ダメであることなどは、その成果である。 |
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● サブタイトル |
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● サブタイトル |
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